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Posted by - 2024.05.19,Sun
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Posted by Path, kobosi - 2012.09.20,Thu

やっとこさ、夏が終わろうとしています。

暦の上ではとっくに秋ですが、今年の暑さは、とにかく長く尾を引いた。
だからこんなに涼しげな染付の器を、ほんとうならもっと早くにご紹介するべきでした。いえでも、まだまだ遅くないと思います。
夏の余韻、去り行くそのしっぽを、そっと指で押さえてはつるんと逃げられる。
そんな風景を、ぼんやりと頭の中に浮かべながら。




そば猪口




めし碗




湯のみ








小皿(径 約10cm)


原 朋子(はら ともこ)さんは、長野県のご出身です。瀬戸窯業高校などで陶芸を学ばれた後、愛知県立芸術大学の大学院過程を修了、現在お住まいの瀬戸市で作家活動をスタートされました。

原さんの器でまず見ていただきたいのは、全体の雰囲気、その優しさや柔らかさです。青みがかった磁器肌は、寒色系なのに不思議と温かみを感じさせます。持ってみると、だらりとしすぎない、節度あるカーブがしっとりと手に馴染む。少しずんぐりとしたフォルムや、高台の下にちょっとだけ覗く、ほんのりピンク色した素地などが、そうした雰囲気の秘密かもしれません。
ただそうした柔らかさを放ちながらも、際やへりの立ち方などはしっかりとしていて、たとえば同じ造作、同じ絵柄の二枚の小皿を見比べてみても、ぱっと目につくような違いは見られない。エッジが立っていると言いましょうか、またそれが作品ごとで揃っている。デパートに品物を出されたりもしている原さんにとっては、「製品」として当たり前のことかもしれませんが、その水準が高いです。つまり、器ひとつひとつに本当に端正なお仕事をされているんだと思うのですが、そうした丁寧さはやっぱり、呉須での絵付けにもよく表れています。

原さんは中国の古い陶磁器がお好きで、美術館や骨董店に通ったり図録を集めたりして、昔からの絵柄や構図を研究されているそうです。なるほど、牡丹文や唐人さんなど、見たことのあるような絵柄もあるようだ。
しかし、構図やモチーフが古い器から採られたものでも、それを再構成して筆に乗せる原さんの感覚は、すごく新しく、独特なものに思われます。ご本人の中にストックされた数々の意匠を、ものにより場所により、再配置してコラージュしているような、一種現代的な編集感覚が働いている。そして、ここでもっとも大事と僕が思うのが、原さんの筆使いなんですね。

どういうことか、簡単に言うと、絵がカワイイんです。誤解を恐れずに形容すると、現代のマンガに出てきてもおかしくないような、可愛らしくデフォルメされたお顔や花を描かれます。カワイイだけでなく、とてもお上手です。染付の作家さんは、同じ絵柄を何百、何千と描くわけです。同じ場所に同じように描く技術と、スピードが何より必要になります。さらさらと流れるような勢いが要るのですが、原さんの筆は、相応のスピードを思わせる流れを持ちながら、でも最後まで崩れない。おたふくの顔を、さらさらと、でもちゃんと可愛らしく一枚のお皿の中に描いています。
古染付のような、一見骨董のような佇まいをもちながら、よく見ると、そこには現代のうつわ作品としての新しい魅力が息づいている。それが原さんの器なんです。

付け加えるなら、ものの大小の感覚、版面率、線と余白のバランスといったような点でも、とても繊細な感覚をお持ちです。そうした編集者的・デザイナー的なグラフィカルなセンスと、職工としての絵のうまさ、「可愛らしさ」に対するセンス、敏感さなどが総合されて、原さんの器が生まれます。お話をしていても、向上心があり、とても研究熱心なことが伝わるお人柄。いつでも、新しいことへの挑戦や、自分の技術を磨くことを考えておられます。

と、ここまで読んでくださったからには、原さんの器を目で見て触ってみたくなったのではないでしょうか。
よかったら、秋のはじまりの風を感じに、我孫子へお出かけになるというのはいかがでしょう。器たちと、お待ちしております。

































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Posted by Path, kobosi - 2012.08.26,Sun



Small Bakery PATH と 喫茶とうつわの店 小星、本日から夏休みを頂戴します。
9月4日(火)までお休みです。

9月5日(水)、PATH は午前10時より、小星は午前11時30分より営業いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。


























Posted by Path, kobosi - 2012.08.15,Wed




於   千葉県銚子市 gris
日時  8月19日 (sun)  10:00~15:00

出店者
フード
 Path(パン)
 cafe878(ドリンクとお花)
 あんこときなこ(お菓子)
 mam(夏野菜と雑穀のランチボックス)

物販
 ANDANTEANDANTE(古着とアンティーク)
 eimeku(雑貨)
 soudo(器)
 Brocante(洋服)
 gris(雑貨とアンティーク)



銚子市にある雑貨とアンティークのお店、gris(グリ)さんに呼んでいただきました。
色んなお店が出るので、楽しそうですね。Pathでパンを、小星の方では少ないですが
器を持って行きます。

画像をクリックすると大きくなるので、見てみてください。駐車場もあるみたいです。
今度の日曜日です、お近くの方はぜひ!























Posted by Path, kobosi - 2012.08.02,Thu



8月3日金曜日、「喫茶とうつわの店 小星」は、
仕入れのため臨時休業とさせていただきます。

となりの「Small Bakery PATH」は、
朝8時30分よりオープンしてます。

よろしくお願いします。



















Posted by Path, kobosi - 2012.07.26,Thu



ただ今、パン屋の
Small Bakery Path(スモールベーカリー・パス)では、
朝8時30分から営業を開始しております。

ふだんは10時オープンなのですが、朝から暑くなるこの時期、
早めにオープンして早めに来ていただこう!ということで、
2年ほど続いて、わりとご好評をいただいています。

ただ、朝イチから全てのパンが焼き揃っているわけではありません。
9時頃までは、店に出ているのは全体のラインナップの
だいたい6〜7割くらいでしょうか。

また、人気のクロワッサンなどは、手順の関係もあり、
平常通りの10時30分〜11時台に焼き上がることが多いです。

パンは電話でのご予約・お取り置きなどもできますので、
ご利用下さい。


喫茶とうつわ 小星は、とくに変わらず11時30分からの営業です。
申し訳ありません!























Posted by Path, kobosi - 2012.07.24,Tue



もう会期は終わってしまっているので、タイミングを逃した記事でたいへん申し訳ないのですが…
西荻窪の『GALLERY みずのそら』へ行ってきました。

拝見したのは、

2012/07/07(土)~2012/07/15(日) 
「cohako (古道具)× 島田 篤(陶)」

という展示。

当店、小星が店舗工事でお世話になった、チバ・シティの古道具店兼大工さんの cohako さんと、岐阜多治見在住の陶芸家、島田篤さんのコラボ企画でした。

島田さんはイタリアでの作家活動を経て、その経験を活かした作品づくりをされている方で、たまたま展示最終日ということで在廊されており、いろいろなお話を伺えて楽しかったです。
ヨーロッパのデザインや感性を思わせる、原色の赤や黄色の釉を使ったオブジェや、存在感のある真っ黒なやきものなど、とても印象深かったです。真鍮や銅などの板を使った彫金で(やきものでも)、アクセサリーなども作っておいででした。そのチャーミングなかたちにやられ、ひとつ購入してしまいました。

cohakoさんの古道具も、たんに作品を飾る什器としてではなく、島田さんのオブジェや器と呼応して、ひとつの世界観をつくる装置のような役目を果たしていました。作品のじゃまをせず、でもしっかりとcohakoのスタイルを感じさせる古道具の選択と配置はさすがです。作家と古道具の双方が響き合い紡がれた、胸にきゅんときてどこか懐かしい、それでいて見覚えのない、新鮮で不思議な世界。
ここまで書いて写真がないというのもまた、申し訳のない話ですが…そこはやはり、空間を体験するにしくはないのです、ということで。

みずのそらさんにはカフェが併設されており、いただいたあゆみ食堂さんのかき氷が、もう。
それはそれはたまらん美味しさでした(写真)。たしか甘夏ローズマリーというお品で、正直今までかき氷食べてそんなおいしかった記憶もないしィ、みたいな僕の貧弱で恥知らずなかき氷観を、根底から覆してくれたひと品です。食べ物にあんなに心動かされたのは、久しぶりでした。できればもう一度お会いして、挨拶もそこそこに頭から食べちゃいたい、そんなかき氷でした。

みずのそらさんへは初めて伺ったのですが、通りから見てまず目に入るのが、名前の通りに空を映し出す、水の張られた中庭です。壁を挟んで建物のなか、展示のギャラリースペースがあります。床面から腰ほどの高さに抑えられた窓から差し込む光で、ギャラリーは柔らかな明るさに満ちています。
カフェスペースに足を踏み入れれば、ガラス張りの扉の向こう側に、先ほどの中庭、その奥行きが一望できるようになっています。閉じられた心地よさと、不思議な開放感が共存して、と、なんでこうした描写を続けているかというと、こういう完成度の高い、美しい空間を、僕も作りたかった!もっと早くにお邪魔して、店作りの、参考にさせていただきたかった…んだんだん!ギリギリギリギリ。
そんな地団駄と歯ぎしりの代わりに、こう、書かざるを得ないような心境なんですね。
とても、美しい空間です。

心に栄養が足りないとき、また是非足を運ばせていただきたいお店でした。
8月には例年で夜限定の『鉱物Bar』というイベントもされているそうで、たしかに、夜もまた綺麗なんだろうな、と楽しく想像してしまいました。


ギャラリーみずのそら
http://www.mizunosora.com/index.html

cohako
http://cohako.com/

島田篤さん参考ページ
『ARTS&CRAFT 静岡手創り市』HP中の1ページ(作家さん紹介二段目)




























profile
我孫子市のパン屋 「Path」 、 うつわと喫茶の店 「小星」 の日記です。
自己紹介:
 □ ご連絡は kobosi.pu@gmail.com まで。
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